現在では娘のために実家から雛人形を譲り受けたという人も意外と多いようですね。
思い出深い雛人形を娘の初節句に飾るなんて、本当に素敵ですよね。
でも何年も雛人形を出していなかった場合、飾り方が分からなくなっているということはありませんか。
初節句を迎える前に、正しい雛人形の飾り方を思い出しておきましょう。
雛人形の飾り方で7段飾りのものは?
「もうすぐひな祭り! 今年は娘の初節句だから張り切っちゃおう」
いざ雛人形を飾ろうとしたものの、何をどこから飾ってよいのか、戸惑ってしまうかもしれません。
譲り受けた雛人形が7段飾りだった場合、特に難しく感じられるかもしれませんね。
上手に飾るための手順を紹介していきます。
1. ひな壇を組み立てます。
2. ひな壇に毛せんを敷きます。
ひな壇の中心と毛せんの中心線を合わせるようにしましょう。
3. お道具を飾り付けます。
- 1段目 後ろの屏風、親王台、両サイドの雪洞、三方
- 2段目 一人台を3つ、高配
- 3段目 一人台を5つ
- 4段目 左右の端にそれぞれ一人台を1つずつ、その間に御膳と菱台
- 5段目 中央に一人台を3つ、左右に桜橘
- 6段目 箪笥、挟箱、長持、火鉢、鏡台、針箱、衣装袋、茶道具
- 7段目 左から籠、重箱、牛車
4. 人形を取り出し小道具をつけていきます。
5. 上段から順に人形を並べます。
地域によって多少異なる点もあるので、必ずしもこの通りに飾らなければいけないというわけではありません。
7段飾りになると、人形の数やお道具の数が大変多くなるので、飾るだけでも一苦労ですよね。
雛人形の飾り方で関西と関東では違うって本当?
関西と関東では、微妙に雛人形の飾り方が異なる点があります。
一番顕著なのが、1段目のお内裏様の配置です。
関西では、正面から見て右が殿で左が姫の配置です。
一方、関東では逆で、右が姫で左が殿の配置になります。
同じ雛人形なのに飾り方が違うって、なんだか不思議な感じがしますよね。
正式にどちらが正しいというような決まりはなく、日本全国で混在しているようです。
雛人形の飾り方で方角は関係あるの?
北向きに飾るのはよくないのか気にする人も中にはいるようですが、実は雛人形の飾り方について、方角には特に決まりはありません。
それぞれの家庭の間取りに合った場所に飾るとよいでしょう。
しかし、雛人形に直射日光が当たることは傷みの原因になるので避けるのが無難です。
また、エアコンの風が直接当たる場所も避けるようにしましょう。
まとめ
いくつになってもお雛様を眺めるとうれしい気持ちになりますよね。
自分が子どもの頃、母親にお雛様を飾ってもらったように、
母親になった今、同じように子どもにも飾ってあげたいですね。
立派なお雛様とご馳走を用意して、思い出に残る楽しい初節句にしてください。