パンダの名前は二文字なの?
上野のパンダの名前の公募は、2011年に中国からシャンシャンのパパのリーリー(力力)とママのシンシン(真真)が来た時にもあり、4万人超の応募がありました。
彼らの中国でのもともとの名前は「ビーリー(比力)」と「シィエンニュ(仙女)」といいました。
中国のパンダがみんな、繰り返しの文字の名前ではないんですね。
みんな二文字の名前がついているのは、日本では上野のパンダだけです。
和歌山の白浜アドベンチャーワールドでは、生まれた子供たちはみんな「浜」という字がついています。
メスの結浜やオスの永浜、双子の桜浜と桃浜などみんなそうです。
おそらく動物園内でなんとなく命名ルールがあるのでしょう。
上野では「中国語読みの2文字繰り返し」が基本ということなのではないでしょうか。
上野のパンダは日中国交のシンボルでもあり、中国メディアの関心も高いです。
すみだ水族館のペンギンは「わっしょい」「あんこ」「ちょうちん」といった自由な命名っぷりですが、同じように「さくら」や「げんき」と命名するわけにはいかないようです。
パンダの名前は中国語では?
中国語で漢字を2文字繰り返して名前よびすると、かわいらしい「○○ちゃん」といった意味合いになります。
2017年に生まれたシャンシャン(香香)も、中国語の「香」という字の意味と音がそのまま使われていて、かわいらしい名前になっています。
香という字には「ごはんのいいにおい」という意味もありますが、花開くときの香りのような明るいイメージと採用されています。
中国人の方がまず「香香」といわれて想起するのは『書剣恩仇録』(1955年〜1956年、香港の新聞に連載された武侠小説)にでてくる、香香公主というお姫様のイメージのようです。
天性身体から芳香を放つため、香妃と呼ばれる絶世の美少女です。
水浴びをしているところを見つかったりと、ルパンの峰不二子的なニュアンスも感じます。
CCTV(中国の国営テレビ)でも、パンダのニュースのタイトルにも「香香公主」の名前が使われています。
パンダの名前は歴代どんな名前?
上野動物園に最初にパンダが来たのは1972年です。
日中国交正常化の記念として「カンカン(康康)」「ランラン(蘭蘭)」が来日しました。
その後「ホァンホァン(歓歓)」と「フェイフェイ(飛飛)」が来日し、1985年には「チュチュ(初初)」が生まれますが、1カ月ほどで死んでしまいました。
そして翌年に「トントン(童童)」が、1988年には「ユウユウ(悠悠)」が生まれます。
その後、ユウユウと日中トレードで「リンリン(陵陵)」が、続いてメキシコ生まれの「シュアンシュアン」が日本にやってきました。
リンリンの死後は何年か上野動物園にパンダのいない時期もありましたが、2011年に「リーリー(力力)」と「シンシン(真真)」のペアが中国からやってきました。
2012年に子供が生まれますが生後すぐ死んでしまい、今回のシュアンシュアンは2度目の出産となります。
まとめ
実は、上野動物園で成長したジャイアントパンダ「トントン」にも、私たちは会うことができます。
トントンは剥製となって、上野動物園のお隣の上野科学博物館の3階にパパのフェイフェイと一緒に展示されているのです。
上野にパンダを見に行くときは、わたしたちに長年寄り添ってくれた動物たちへの感謝も忘れずにいましょうね。