お正月の準備に忙しい12月。
注連縄(しめ縄)の用意をしたけれど、いざ飾ろうとしたら、どうすればいいのかわからない!
神棚は神聖な場所ですから、粗相があっては大変!と不安になる方もあるかもしれませんが、安心してください、そんなに難しいことはありません。
1年間の無事と健康を感謝し、年神様をお迎えする気持ちを表すために飾るのが注連縄。
神棚への注連縄の飾り方や白い紙の名前は、紙垂(しで)といいますが、紙垂の意味、付け方、向き、数などのポイントをお伝えしますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
注連縄を神棚に飾るには?
注連縄はホームセンターなどで売られています。
昔は自分で作ることもありましたが、現在はネットでも購入することができます。
「神棚用」というものもあります。
さて、注連縄を飾る際の向きはどうしたらよいでしょう。
一般的には、神棚に向かって太い方が右側にくるようにします。
実は、向きについては諸説あり、
- 出雲系は太い方が左
- 関東は主に太い方が右、関西では逆にする場合がある
- 太陽が強い方面の縄を太くする
などさまざまです。
お近くの神社で確認するのが間違いがなくてよさそうですね。
飾る時期について、12月29日と31日は避けてください。
29日は二重苦といわれます。
31日ではあまりにぎりぎりで神様をないがしろにしているようになるのでNGです。
注連縄には紙垂(しで)をつけます。
あらかじめセットされていることもあります。
この紙垂、見るからに意味ありげですよね。
この際だから、紙垂の意味もしっかり理解しておきましょう。
注連縄(しめ縄)の白い紙の付け方・飾り方は?
注連縄についている白い紙を紙垂(しで)といいます。
四手(しで)ともいい、特殊な断ち方をして折った紙です。
紙垂を注連縄への付け方・飾り方は、紙垂の頭部分を小さく二つくらいに折り曲げて、 縄目に等間隔にはさみ込むようにします。
注連縄(しめ縄)の紙垂の意味は?
その意味と起源には諸説あるようです。
一例として、
- 注連縄の縄・・・雷雲
- 〆の子(しめ縄に紙垂と一緒に付ける藁の部分)・・・雨
- 紙垂(白い紙)・・・稲妻
稲作にお天気はとても重要な要素ですから、そういうところからきているようです。
紙垂を注連縄に垂らして、神域・祭場に用いた場合は、聖域を表す印です。
つまり、紙垂は、神棚が神聖な場所であることを表わしています。
以上が紙垂の由来です。
注連縄(しめ縄)の紙垂の数は?
一般的には四垂ですが、ニ垂、八垂などもあります。
しかし、ホームセンターなどで注連縄を購入すると、予備で一垂多くついていくることもあり、四垂か五垂かで迷いますね。
〆ノ子の間に垂らすので、2枚、あるいは、両端に加えて5枚垂らすと考える人もらっしゃいます。
この垂れの枚数は、神社や地域などによっては習慣として決められている場合もありますが、これといったルールはないようです。
基本的には四垂でよさそうですが、気になる方は、地方や神社によって異なるので、近くの神社に聞いてみる方がよいでしょう。
紙垂の向きは?
紙垂を付けるときに、表・裏を間違えないようにしましょう。
しめ縄は神事の神聖な場所と下界を区別するためのもので、紙垂(しで)も外から魔物が入ってこないように表を外に向けて取り付けるようにして下さい。
結構逆にされている方が多いように感じられますが、表面が外向きです。
まとめ
初めてのことだと、しきたりも何もかも分からないまま、ただただきちんとしなければ!と思いがちですが、そもそも地域や風習によってやり方が異なるので、何が正式なやり方なのか、判断が難しいとも言えます。
お正月の準備は、年神様を迎えるためのもの。
どうぞ清らかな気持ちで神棚に注連縄を飾り、良いお年をお迎えください。