花粉症の症状が一番出る時期は花粉がたくさん飛んでいる春だと思っている人は多いですよね。
しかし花粉が飛ぶのは春だけとは決まっていません。
夏には夏の花粉、秋には秋の花粉が飛んでいます。
秋に目のかゆみやくしゃみなどの症状が出る人は、もしかしたら花粉症かもしれません。
今回はあまり知られていない秋の花粉症について紹介したいと思います。
花粉症は秋でもなるの?秋花粉症の時期は?
春に目のかゆみやくしゃみなどが起こると花粉症?かなと疑いますね。
春に花粉症の原因になるのは、スギやヒノキの花粉です。
でも秋に目のかゆみやくしゃみが出たからといって、すぐには花粉症と考えませんよね。
風邪でもひいたのかな?と考える人の方が多いと思います。
やはりそれだけ「花粉症=春」と考えがちです。
しかし、花粉は春だけではなく秋にも飛んでいます。
秋の花粉症の原因の花粉は
- ブタクサ
- ヨモギ
- カナムグラ
といった背の低い雑草の花粉なので、広範囲には飛散しません。
しかし、野原や道端など身近にあるので油断はできません。
秋の花粉時期は、8月頃から始まり、9月にはピークを迎え、10月頃まで続きます。
秋の花粉症の症状は?春と秋では違うの?
花粉症は春でも秋でもメカニズムは一緒です。
花粉が侵入して、身体が異物だと気づいた時点で抗体が作られます。
抗体ができた後、再び花粉が侵入すると、抗体と肥満細胞が結合し化学物質が分泌され、花粉を外に出そうとくしゃみや鼻水が出ます。
これが花粉症の始まりです。
春でも秋でも花粉が原因の花粉症なので、症状もほとんど一緒です。
異なる点は、
- のどの不快感や痛み
- 咳
などの症状が秋の花粉症には強く見られます。
症状が異なる理由は花粉の違いです。
- 春の花粉は、粒子が大きいので、鼻などの粘膜に留まり、くしゃみや鼻水などの症状が出る
- 秋の花粉は、粒子がとても細かいので、喉まで届き、のどの痛みや咳などが出る
花粉症の予防は?
秋の花粉症は、春に比べると対処しやすいです。
理由は上記で説明した通り、花粉の飛散量も少なく、雑草なので飛散範囲も広くありません。
予防としては、
- 草むらや野原など、花粉の飛ぶ場所には近付かない
- 近付く場合はマスク、サングラスや帽子で顔や頭を覆う
- 帰宅時には家に入る前に花粉を払い落とし、うがいと手洗い、洗顔も忘れずにする
できればそのままお風呂に入って、シャンプーをし、全身の花粉を洗い流すのが一番効果的です。
特にうがいは念入りにするのをオススメします。
まとめ
花粉症は春も症状がひどい人はいますが、秋に花粉症になる方が症状的にはつらいのかもしれません。
花粉が細かい分、喉まで侵入して咳や喉の痛みが出たり、花粉が気管に侵入するとぜんそくになる可能性もあるそうです。
花粉症を春だけのものと思わずに、秋にくしゃみや鼻水、喉の痛み、目のかゆみなどの症状が出たときには、花粉症も疑いましょう。