暖かくなり、首元が空いたブラウスやTシャツを着る事が多くなり、ふと鏡でデコルテあたりをよく見ると黒いぶつぶつが複数ある事に気づきました!
これは何でしょう?シミにも見えるし触るとちょっとデコボコしているので、こんなのが出来た事は今までなくちょっぴり不安なあなた。
この黒いぶつぶつが出来た原因を知りたいし、消す方法はあるのかも気になりますよね。
首のデコルテの黒いぶつぶつの正体は?
脂漏性角化症(しろうせいかっかしょう)といいます。
あまり聞きなれない病名ですが、実はまわりにこの皮膚病にかかっておられる方はたくさんいます。
この脂漏性角化症は別名「老人性いぼ」とも呼ばれていて50代を過ぎた方から段々と多くなる病名なんです。
70代の方でしたらほぼ100%に近い人たちがあります。
デコルテ(首付近)に出来る場合が多いのですが、顔や背中といった全身どこにでも出来るモノなんです。
お年寄りの方には多かれ少なかれ顔や腕などにシミの様な黒い物があります。
これは良性なのでほおっておいても全く害はありませんが、まだ若いのに脂漏性角化症が出来てしまうと着る服も選んでしまうし、美的にかかわるる事なので、取りたいものですよね。
実は、この脂漏性角化症とはメラニン色素と関係があり、たくさん紫外線をあびてきた証拠なんです。
皮膚科では「垢」と言われる場合もあります。
肌が紫外線を浴びると、真皮に色素が及ばないように表皮でメラニンが作られます。
メラニンは皮膚サイクルによって皮膚表面に押し上げられ、角質と共に垢として排出されますが加齢と共に皮膚にハリが無くなりポヨンとした皮膚になってくると押し上げる力がないのでそのまま垢がたまってシミになり皺になり、という現象が起きるんですね。
学生時代に紫外線を浴びまくっていたなんてことはありませんでしたか。
首付近のデコルテのぶつぶつを治すには?
今すぐなくしたいこのぶつぶつ、病院での治療方法は主に3種類あって、サイズによって治療も異なります。
液体窒素による治療
マイナス℃の液体窒素で患部にあてて焼いていく治療です。すると1週間ほどで患部はかさぶたになりポロポロと落ちて脂漏性角化症は無くなります。
レーザー治療
炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)を患部に照射して細胞組織を蒸散させ、脂漏性角化症を取っていきます。
液体窒素と違って削る深さの調節ができるため、繊細な治療が可能です。
特に顔に出来た脂漏性角化症の治療には適しています。
外科的手術
脂漏性角化症は良性で痛みは無いのでほおっておくと大きくなります。
大きくなり過ぎたら液体窒素やレーザーでは治療が出来ないので 金属メスで患部を切開しなくてはなりません。
2週間ぐらいで完治します。
皮膚科での治療費は3割負担なので数千円で大丈夫だと思いますが、大きさや数によっては1万円を超える場合もあるかもしれません。
レーザー治療は液体窒素の治療に比べて金額が上がります。
実は私も30代でデコルテから首にたくさんの黒いポツポツが出来ていて、どんどん増えていくもんだから皮膚科に行ったことがあります。
液体窒素で焼いてもらったらスッキリしました。
あれから出来てないけれど、紫外線対策は忘れずにしていきたいものです。
デコルテにできるぶつぶつの原因と予防方法は?
二度とできてほしくないこのぶつぶつ、原因と予防方法を把握しておきましょう。
原因は加齢なので悲しいかなどんな人にもできる可能性はあります。
とくに紫外線、皮膚への摩擦が原因となりやすいので、これらを避けることが予防につながります。
皮膚への摩擦を防ぐには、保湿をして乾燥を防ぎ、肌に潤いを保つことが大切です。
ボディクリームや保湿ジェルをやさしくのばして皮膚をしっとりと保つようにしましょう。
また、日中は紫外線を避けるために日焼け止めが必須です。
新陳代謝を高め肌のターンオーバーを促すために、軽い運動や規則正しい生活、睡眠、栄養バランスの整った食生活を心がけましょう。
まとめ
脂漏性角化症は良性だとはいえ、若いうちに出来てしまうと見た目がたえられないという女性も多いはずです。
自宅での予防ケアは出来てしまったボツボツにも有効ですからあきらめずにケアしましょう。
そしてあまり悩みすぎずに皮膚科へ相談することをおすすめしますよ。
なお、紫外線が多く降り注ぐ時期の治療は色素沈着を起こす可能性が高まるため、5月~8月を避けて治療するのがおすすめです。