恵方巻きって知っていますか?
最近はスーパーやコンビニ、テレビコマーシャルなどでも見かけるようになりました。
恵方巻きと名前は聞くようになっても、詳しいことはあまり知りませんよね。この記事では、恵方巻きの食べ方などについてお伝えします。
恵方巻きの食べ方 いつ食べればいいの?
恵方巻きというのは節分に食べると縁起が良いとされている太巻きのことです。
そして大阪地方を中心とするエリアの太巻きを食べる習慣のことを指します。
つまり、太巻き自体を恵方巻きと呼んだり、習慣のことを恵方巻きと呼んだりしているわけなのです。
節分の日は暦の上で春を迎える立春の前日にあたります。
一年の災いを払うための厄落としとして豆撒きをするのが有名ですよね。
その日の夜に食べる太巻きを、巻き寿司や丸かぶり寿司や恵方巻きと呼びます。
恵方巻きの食べ方にはルールがある?
恵方巻きの食べ方のルールは、その年の恵方を向き、無言で願い事を思い浮かべながら、太巻きを丸かじりするのが習わしです。
他にも「目を閉じて食べる」とか、
「春が来るのに障害となる金の気を、笑いという火の気で滅ぼす」という趣旨から「笑いながら食べる」という人もいます。
恵方巻きの食べ方はさまざまなので、自分の家庭のルールを決めても良いかもしれませんね。
あと調べてみると、太巻きではなくて中細巻や手巻き寿司を食べる地域もあるようです。
太巻きには7種類の具材を使うとされています。
その数は商売繁盛や無病息災を願って七福神に因んでいて、福を巻き込むといわれています。
しかし、具材は特定の7種の素材が決まっているわけではありません。
かんぴょう
キュウリ
かいわれ
シイタケ煮
厚焼き卵
ウナギ
桜でんぶ
焼き紅鮭
カニカマ
高野豆腐
大葉
三つ葉
ほうれん草
しょうが
菜の花
ニンジン
具材の種類数も7種にこだわらずに2種や5種などと少なくしたり11種や15種など多くする場合もあります。
お子さんと相談しながら決めるのも楽しそうですよね!
恵方巻きの真相:食べ方の由来は?
恵方巻きの食べ方の由来を調べてみると、さまざまな説がありました。
どれが本当かはわからないので、家族でどれが本当なんだろうねと話をしてもいいですね。
【一つ目】
江戸時代の終わり頃に大阪の商人たちの商売繁盛と厄払いの意味合いで、立春の前日の節分に幸運巻寿司の習慣が始まったとする説
【二つ目】
江戸時代末期から明治時代初期に大阪の船場の商人による商売繁盛の祈願事として始まったという説
【三つ目】
豊臣秀吉の家臣である堀尾吉晴が、節分の前日に海苔巻きのような物を食べて出陣して、戦いに大勝利を収めたという故事を元にしているという説
※ ただし、板海苔の誕生が江戸時代であることから、この説は根拠の乏しいとの指摘があります。
【四つ目】
節分の日に大阪近郊の申村に住む老若男女が集まり、巻寿司を食べる時に切り分ける手間を省くために、一本丸かぶりをしたというのを発祥とする説
大正時代初期には、大阪の花街で節分の時期に漬けあがる新香巻を使った海苔巻きを、恵方に向かって食べる風習があり、海苔の販売促進の目的で、節分の丸かぶり寿司の宣伝をしました。
どうやら、大正時代から昭和時代初期には既に存在していて、大阪の一部地域で風習化されたようです。
そして寿司業界がそれを利用し、古くからの伝統であるという触れ込みで販売促進活動をしました。
実は戦後にいったん廃れたのですが、土用の丑の日に鰻を食べる習慣に対抗する販売促進手段として、戦前に行われていた節分の丸かぶり寿司の風習の復活を画策しました。
海苔販売の促進活動の一環として恵方巻を考案し、メディアに取り上げられるようになりました。
コンビニでは、ファミリーマートが先駆けで、大阪府と兵庫県で販売が開始されましたが、全国への普及はセブン-イレブンによるものです。
広島市にある加盟店を7、8店舗を担当していたオペレーション・フィールド・カウンセラーが、加盟店オーナーとの会話の中で恵方巻の存在を知り、新たなイベントとして仕掛けたそうです。
広島市のセブン-イレブンが販売を開始してから、徐々に販売エリアを広げて、全国展開をしたことで急速に普及しました。
最近では、太巻きを鬼の金棒に見立て邪気を祓うという意味と、切らずに長いまま太巻きを食べることで縁を切らないという意味や福を巻くという意味もあるといわれています。
別の解釈もあって太巻きを逃げた鬼が忘れていった金棒に見立てて鬼退治と捉える事もあるんですよ。
まとめ
いろいろな説がありますが、縁起物なのでお子さんとわいわい言いながら、楽しむものではないでしょうか。
無言でも笑っても、楽しければそれでよしです。
節分の豆まきを楽しんで、恵方巻きで福を呼び込んで、家族で幸せな1日を過ごしてくださいね。